シャボン玉から見る石川梨華への期待
本気で好きだって言ったじゃん
どんな事だってするよ
悪いとこがあったら教えて?
ねえ?ねえ?
なによ!
人が真剣に話してるのに
電源切ってよ。
私の気持ち知ってて口説いたんでしょ?
そうよね?好きなのよね?
そうギュッっとして抱きしめてよ〜!
シャボン玉間奏での石川梨華のセリフである。
セリフが臭い。とか、このセリフに石川梨華が合っていない。
とか、そういう事ではない。
この長いセリフがシャボン玉という曲のなかでとても重要なのだ。
彼氏に去られ自暴自棄になった心を全般でがなり立てる(歌い上げる)のだが
そうなってしまった経緯を少しだけ垣間見させる回想的なセリフなのである。
想いをこめて早口で間違える事なく最後まで言い切らなければならない。
モーニング娘。という集団はスポーツでいえばチームと考えていい。
このセリフをトチればチームプレーが成り立たない。
それ程の重みをもったセリフだと考える。
また、シャボン玉は、田中れいな、道重さゆみ、亀井絵里という新人のお披露目の
曲と考えている。
田中れいなの新人らしからぬ迫力を前面に押し出し、道重さゆみの奇妙さが曲に
うまみを出している。
亀井絵里の配置はもしかしたら失敗だったのではないか。
つかみとしては申し分ないのだが、うまく持ち味が伝わってこない気がしたのだ。
(あくまでも個人的な感想なのだが)
で、そこに石川梨華のセリフが絡む。
シャボン玉は、つんく♂さん独特のノリで大映ドラマのような仕上がりになって
いる。
大映ドラマといえば、新人の娘っ子を主役に配置し、主役の拙い演技を名だたる
俳優、女優さんがバックアップする形式で成り立っていた。
(有名なところで「スチュワーデス物語」とか)
石川梨華はモーニング娘。を語る上で外せない存在となっている。
ベテランなのだ。
新人の演技を生かすも殺すも石川梨華のこのセリフにかかっている。
ミキティがモー娘。に参入したのを契機に石川梨華のモー娘。での役割りが
変わった。今までの下積みが開花したのだ。
モー娘。の中堅を固める重要な位置を任せられたのである。
石川梨華に責任がのしかかる。
だが、それはヤリガイでもあるのだ。
モー娘。内での流れがミキティ、チャーミー辺りに集中し始めている。
小川、紺野、高橋、新垣らが二人を後押しする。
加護、辻のコンビがシンガリ役といったところだろうか。
この曲に今後のモーニング娘。の体制が見える気がした。