AYA The Witch。

亜弥さんの大阪昼公演に参加してきました。
♪出不精だった私が、お出かけをするみたい。うまく会えるかしら…。♪
ということで、私にとって滅多にない遠征でございました。
セットリストに沿わない、相変わらずな感想ですが、少なからずネタバレを含みますので文面は伏せさせて頂きます。
生バンドの威力でしょうね、すごく雰囲気が良かったです。
今迄なら録音された演奏と亜弥さんの歌声が相まって一番綺麗に届く位置を見つけるのが音響の調整でした。
今回は全ての音がその場で作り出されるので、溜めも、抑揚も、余韻も、会場に見合った調整が可能になります。
それが出来るのと出来ないのとでは同じ歌を聴かせるにしても雲泥の差があるのです。
そういった意味で、参加される方に一度はオドリ重視な一般席ではなく集中して聴けるファミリー席で感じて貰いたい気がしますが、そうは言っても、今回のライブは一般席の方が居ないと成り立たない趣向でして…。
本当に面白いなあ、松浦亜弥という子は。w
客を楽しませるためにはどうしたらいいのか考えるうちに閃いたのでしょうね、目の前でオドり狂っている有象無象の輩をライブを盛り上げるための演出に盛り込んでしまおうと思ったわけです。
疲れて帰って貰うからと客に前振っておき、いつもなら無造作に入れてくる煽りを計算ずくで出します。
煽りは彼女からの合図です。
オドリが、歓声が、彼女からの指示によって統制されていきます、綺麗な波となって会場を共振させているのです。
トランプの道化を思わせる白と黒の衣装を纏った女の子に思うがままに操られれる観客はまるで魔法使いに惑わされる衆俗のようです、タイトル「AYA The Witch」にはちゃんと意味があったのですね。
もしかしたら、今回のヒントになったのはディズニーの「ファンタジア」だったのではないのかしら、魔法使いの弟子に扮したミッキーマウスがまるでコンダクターのように腕を振り道具を操っている姿が連想されました。
亜弥さんがここまで会場を沸かせたライブは初めてだと思います。
彼女のファンは何処か冷めていて真希さんやミキティのライブに比べて盛り上がりが大人しいのだけれど、今回は我を忘れないと出ないレベルにまで達していたように感じました。
最後に意味深だなあと思った事を一つ。
1階席のひとは見えていましたでしょうか、亜弥さんが「ひとり」を歌っていた時に彼女の前を照らしていたスポットライトは満月の写真でした。
恐らく、あの澄んだ様子は冬の訪れを告げる満月だと思われます、ハロウィン(万聖節の前夜祭)が開始される合図となる満月です。
世界中の魔女が集まり集会を開くといわれるお祭りを模して少しだけ演出に加えていたのですね。