はたち公演(レポ)

真希さんのライブについて感想を書きます。
私の感想はセットリストに沿わないのでネタバレになり難いと思いますが念のため隠します。
今回のライブで最初に感じたのは会場が狭いという事です。
このステージの広さでは真希さんが十分に自分を表現出来ないのではないのかと心配してました。
最初の曲が流れ眩い光が会場を明滅し始めます。
アラビアの舞姫のような衣装の真希さんとダンサーさんがステージに現れます。
意外に思ったのは迫力の体感度がそれほどでもない事でした。
低音の振動がもっと身体全体に伝わってくるのかなと思っていたからです。
以前、栄のオアシス21で彼女が歌うのを遠くから眺めた事がありました。
その時は彼女の歌声とヲタさんの声援でビルの壁面が振動するほどの迫力を感じたのですが、傍目で感じるのと集団の中で一緒に声援を送るのではやはり違うのでしょうか。
MCでは、真希さんが文化祭で演じた漫才の一部分を披露してくれました。
一人二役で亜弥さんの台詞も演じてくれたのですが、彼女ってば亜弥さんのモノマネがめっちゃ上手です。
口調ばかりじゃなく声まで似てた気がします。
本人は「モノマネじゃないよ。」なんて照れていましたがいえいえ立派なものでした。
自分的に嬉しかったのは、「原色GAL派手に行くべ!」が盛り上がりの部分に起用されていた事です。
私が彼女に心酔し始めるきっかけとなった曲でしたから思い入れも一入、この曲が煽りに使われるなんて最高でした。
今回、思いっきり残念だったのは静かな曲を歌っている時のヲタさんの声援です。
「ステーション」の歌詞の一番最後の部分、それから「スッピンと涙」の歌詞の一番最後の部分、真希さんは気持ちを込めるために歌を溜めるじゃないですか。
目立ちたいんでしょうかね。
それとも、静寂が我慢できないんでしょうかね。
あの方たちは声を発してしまった。
この二曲は最後の部分が本当に大切なんです。
もう少しだけ、最後の一小節を歌い終えるまで声援を待って欲しかった。
あの瞬間の真希さんの表情を彼らは目にしたでしょうか、彼女はとても悲しげでした。
まとめとして総括的に感じた事を書きます。
自分は亜弥さんのライブに慣れきっています。
だから、無意識に彼女たちのライブを比較してました。
その所為だと思うのですが周囲の熱狂を尻目に可笑しいくらい冷静でいられました。
亜弥さんの場合、曲それぞれがもたらす感動は小さいと思ってます。
小さな感動はセットリストを消化していく過程で蓄積されていきます。
そして、蓄積された感動はアンコールで最高潮を迎えるのです。
だから一般のお客さんにも絶賛してもらえる、そう思ってます。
真希さんの場合、曲の様相が違います。
どの曲もインパクトが強くそれぞれの楽曲で感動が呼べると思っています。
セットリストの組み立てによって、一般向けにも、ヲタ向けにも印象が変わるので企画が大変難しいと思うのです。
自分的に今回のセットリストは前半の曲でうまく感動を繋げてなかった気がします。
後半の「さよなら友達にはなりたくないの」以降で感動がすごく繋がっていた。
結果として素晴らしい仕上がりになりました。
絶賛じゃなかったけど、批判なんか一つも浮かばないライブでした。
唯々、考えさせられるライブだったと思います。