願い

GAMの楽曲って、今迄作られてきたハロプロの楽曲と方向性が違う気がします。
歌声も彼女たちが通常使う音域とは違うように思えるし。
ソロのパートは(当然)存在してるのだけれど、どちらかというと二人で一緒に歌っているパートが重視されている気がするのです。
彼女たちの相性の良さも手伝って、その雰囲気の違いがとても新鮮に伝わって来ます。
事務所が先行投資して作った商品と違うのでつんく♂さんも妥協なく遣れたのかもしれませんね。
このユニットを「ハロプロの伝家の宝刀」って表現してた方がいました。
今回の楽曲を感じてみて、その表現って案外的を得てるのではないのかなって気がしました。
以前、ミキティが娘。オーデションを落選した理由について、ソロの資質を見出されてわざと落とされたのではないのかと推測した事がありました。
亜弥さんの潜在能力についてはよく言われますが、自分的に本当に未知数なのは実はミキティだと思っていました。
彼女の気性の激しさは長所にも短所にもなります。
それを上手に使えないのは(主観ですが)彼女に野心がないからです。
ソロ時代も、娘。になってからも、彼女には今しか見えていないように見受けられます。
これから何がしたいという想いが伝わって来ないのです。
亜弥さんもそういう時期を経て今に至っています。
だから、ミキティにもそれがあって然りです。
松浦亜弥藤本美貴という組み合わせが今迄なかったのは、つんく♂さんが使いたくなかったからだと思います。
ミキティが精神的に成長するまで待ちたかったのです。
それを、今回起用した理由は、ミキティに野心を持って貰いたかったからではないのでしょうか。
亜弥さんと一緒に歌える嬉しさを、亜弥さんと一緒に歌いたいという向上心に転化出来ればと思ったのです。
ミキティもいつかは娘。を卒業しなければならない。
これがきっかけになって彼女の展望が開ければ。
という、つんく♂さんの願いがこのユニットに込められているのだと思います。