ももクロ。(出逢い)

彼女たちを知ったのは深夜アニメだった。
この時間帯に声優でもないアイドルグループの CM が流れる、その理由を思い浮かべながら映像をながめていた。
彼女たちのダンスは何処か滑稽だった。
滑稽という表現は正しくないかもしれない、ただ、それぞれの動作が大袈裟でやたら目を惹くのだ。
この子たちは誰なのだろう。
可愛らしい珍獣を目にした時のような興味、好奇心みたいなものが湧いてくる。
そういえば、モーニング娘。も最初はこんな感じだった。
まるでマリオネットのようなギクシャクしたダンスをする彼女たちをただ眺めているだけで楽しかった。
一目惚れでなくてもいい、最初はとにかく振り向かせること。
娘。然り、ももクロ然り、それは彼女たちに課せられたアイドルになるための戦略なのかもしれない。

ドリムス。

当初、このグループは固定ファンねらいの企画モノとばかり思っていたのだが、もしかしたら浅はかだったのかもしれない。
ドリームモーニング娘。の”ドリーム”は、「夢の共演」ではなく「ファンの夢を実現するための」という意味だったらしい。
ハロプロという枷が外れたことで事務所間の柵を意識する必要がなくなったのかもしれない。
ごっちんのライブにゲスト出演したり、自分たちのライブに石黒さん、ののさんをゲストとして招いたりと、ファンから熱望されながら叶えられたことのない内容を実現しようとしている。
石黒さんだけじゃなく、福田さんや、市井さんが参加する未来があるとするなら、ドリムス。は自分のような古参のファンにとって本当の意味で夢のグループになり得る。
期待していいのだろうか。
やたら楽しみになってきた。

ミュージックビデオ。

不意に流される CM のわずか 15 秒って、バカにならないと思う。
そのひとにとって大勢の中のひとりだった女の子が気になる存在に変わるかもしれない 15 秒なのだから。
それがデビュー曲であるなら尚更のこと、映像の出来はその子の将来を左右すると云っていい。
ならば、ひとが無意識のうちに惹きつけられる映像とはどんなだろう。
無意識に浮かべる微笑みや、仕草や、物憂げな表情や、少女の飾らない部分(日常)を映像に表現できた時、ひとは愛らしいと感じてくれるのかもしれない。
少女が自然にそんな表情を魅せられる場所、それは、日々暮らしている自宅の部屋だと思う。
思い起こしてみれば、それは亜弥さんのミュージックビデオにも多用されていた。
例えば、「ラブ涙」ではパジャマ姿や入浴シーンが盛り込まれていたし、「100KISS」では外出着のチョイスに迷う彼女の葛藤が、「めちゃホリ」ではうだるような暑さの中で不快感を露にする姿が、と数え上げればきりがないが、そういう観点でみれば、ミュージックビデオに自宅の部屋を挟み込む手法はアイドルを売るための常套手段だったのかもしれない。
今回、渡辺麻友さんのデビュー曲がこの手法を使っている。
まゆゆは集団で歌うよりもソロでいたほうが映えるのではないのか。
そう思わせるのは、机に向かって自作の物語を構想する彼女の表情がすごく自然に感じられる所為だろうか。
ふと、まゆゆの魅力に惹き込まれそうになる自分を感じて妙に焦る。いかんいかん。w
余談。
まゆゆが「アップトゥボーイ」で愛理ちゃんとコラボした時の情景を思い浮かべてみる。
それぞれのグループで”可憐”を象徴するふたりだと思う。

サプライズ。

うおぉー。と無意識に口走りながら身を乗り出すような感動など滅多にしない。
けれど、昨晩は違った。
スマスマでアニメソングの特集をしていたので観ていたのだが、なんと、伊藤さやかさんが現れたではないか!
やたら懐かしい。
彼女のデビュー曲「天使と悪魔(ナンパされたい編)」を買ったよ。
当時、可愛い系アイドル主流の時代に逆らってロック歌ってた。
彼女は想い出のなかのひとだった
もう会えないはずのひとだった。
嬉しかった。
スマスマを観ることが出来た事に、彼女に再会できた偶然に感謝した。

ALL FOR ONE & ONE FOR ALL!。

当時は何も思わなかったけれど、久しぶりにこの映像を観ると万感の想いが溢れる。
℃-uteの村上さんや、ベリの舞波ちゃんがいる。
あさみさんや、みうなさんがいる。
美勇伝が健在だったし。
おおっ、アヤカさんもいるじゃん。
そういえば、あの時、なっちさんは大変だったんだよなあ。
なんて、思い出さなくてもいい事まで思い出しちゃったり。
まさに、自分が情熱を注ぎ込んだハロプロの全てがここにある。って感じ。
心がしんみりするのは懐かしいからだよね。
懐かしいのにもう会えないひとがいるから。
生きた証って云ったら大げさだけど、この映像は大切にしたいと思う。

ドリムス。

日本テレビ「Music Lovers」にドリームモーニング娘。が出演。
モーニング娘。推しのファンからしてみれば、「卒業したくせに今更ドリムス。ってなによ。」ってな感じなのだろうが、往年のメンバーがっつりだった自分にしてみれば、安心して観ていられるっていうのかな、やたらこちらのほうが落ち着く。
「やっぱ、目ヂカラが違うわな。」なんて独りごちてみたりしてね。w
期間限定ユニットとばかり思っていたら新曲がリリースされてちょっとびっくりしたが、大人の色香を漂わせながら歌う姿がとても良い雰囲気を醸していて今更ながら見惚れてしまった。
ただ、娘。を卒業したメンバーが全員エスカレーター式にドリムス。参入というのは如何なものか。とも思える。
誰を参入させて、誰を参入させないか、基準がないだけに悩ましい。

フランス興行。

桃子ちゃん、雅ちゃん、愛理ちゃん、ムーラン・ルージュでのライブご苦労様でした。
海外公演、しかも、有名な会場で歌えるなんて奇跡だと思う。
たくさんのファンが駆けつけてくれたみたいでアップされた動画から大盛況だった事が伺えました。

Buono! の海外での知名度は、殆どハロプロモーニング娘。)人気の延長線上にあるのだと思う。
けれども、彼女たちの事をアニメで知ったひともいるんじゃないのかな。
つまり、純粋に Buono! のファンとして集まってくれたひともいるだろうってこと。
このライブによって、Buono! のアーティストとしての評価が高まったのは間違いない。
日本民族は海外で絶賛されました的な経歴が大好物だからね。w
それから、今回の経験は彼女たち一人ひとりの音楽性を豊かにするのにかなり役立ったのではないのかな。
音響の拡がりも、歌声の伝わり方も、日本の会場とは何処か違っていただろうし、これから音楽を続けていく過程で自分たちなりのこだわりを打ち出していける気がする。
今回は仕事のための渡航だったけれど、異国の街並みは若い3人にとって忘れられない想い出になっただろう。
この幸運、本当に良かった。