ミュージックビデオ。

不意に流される CM のわずか 15 秒って、バカにならないと思う。
そのひとにとって大勢の中のひとりだった女の子が気になる存在に変わるかもしれない 15 秒なのだから。
それがデビュー曲であるなら尚更のこと、映像の出来はその子の将来を左右すると云っていい。
ならば、ひとが無意識のうちに惹きつけられる映像とはどんなだろう。
無意識に浮かべる微笑みや、仕草や、物憂げな表情や、少女の飾らない部分(日常)を映像に表現できた時、ひとは愛らしいと感じてくれるのかもしれない。
少女が自然にそんな表情を魅せられる場所、それは、日々暮らしている自宅の部屋だと思う。
思い起こしてみれば、それは亜弥さんのミュージックビデオにも多用されていた。
例えば、「ラブ涙」ではパジャマ姿や入浴シーンが盛り込まれていたし、「100KISS」では外出着のチョイスに迷う彼女の葛藤が、「めちゃホリ」ではうだるような暑さの中で不快感を露にする姿が、と数え上げればきりがないが、そういう観点でみれば、ミュージックビデオに自宅の部屋を挟み込む手法はアイドルを売るための常套手段だったのかもしれない。
今回、渡辺麻友さんのデビュー曲がこの手法を使っている。
まゆゆは集団で歌うよりもソロでいたほうが映えるのではないのか。
そう思わせるのは、机に向かって自作の物語を構想する彼女の表情がすごく自然に感じられる所為だろうか。
ふと、まゆゆの魅力に惹き込まれそうになる自分を感じて妙に焦る。いかんいかん。w
余談。
まゆゆが「アップトゥボーイ」で愛理ちゃんとコラボした時の情景を思い浮かべてみる。
それぞれのグループで”可憐”を象徴するふたりだと思う。