節目


「今年が亜弥さんにとって節目だったんだな…。」
秋紺に参戦して彼女に圧倒されて余韻に浸りながらライブ会場を後にした時、ふっと浮かんだのがこれでした。


今迄、彼女はつんく♂氏に導かれるまま突っ走ってきました。
それは、彼女が何も考えなくてもよかったからです。
子供だったからって言い換えてもいいと思います。


ひとつ年輪を重ねた亜弥さんはオトナの扱いをされるようになりました。
様々な場面で彼女自身の意見を求められるようになった、臨機応変を今迄以上に求められるようになったと感じます。


おそらく、それは亜弥さんだけに限らず、なっちさんも、カオリンさんもハロプロのオトナ組の誰もが乗り越えてきたことなのだろうと思われます。
ただ、ソロである彼女はその場で相談できる相手がいなかった。
全部自分でやらなければならなかった。


奇跡の香りダンス。
風信子(ヒヤシンス)
YOUR SONG 〜青春宣誓〜
渡良瀬橋


今年の亜弥さんの曲調が物静かなものに変化していったのは彼女の戸惑いがつんく♂氏に伝わったからではなかったのだろうかと思っています。


風信子(ヒヤシンス)」は、自分らしさを見失わないようにという願いをこめて作られました。
「YOUR SONG 〜青春宣誓〜」は、亜弥さんはひとりぼっちじゃないよ、思い悩まないで、みんながあなたのすぐ傍で応援しているからという示唆をこめて作られました。
それぞれの楽曲は彼女自身の応援歌でもあった、そう感じています。


渡良瀬橋」を歌う彼女からは今までにない波動が感じられました。
亜弥さんは悩みを吹っ切ることが出来たと言っていますが、おじさんにはまだ完全には脱していないかなあって気がします。
そんな気持ちの中途半端さがこの楽曲の背景にスゴク似合った、だから彼女の想いが伝わってきて泣けてくるほどに感動できたのです。


今年は、亜弥色に染まっていった自分にとっても節目だったと感じています。
亜弥さんがデビューして少し後からずっと彼女を追ってきましたが、彼女に出逢っていきなりマジヲタなんてことは全くなくて、亜弥さんに対する気持ちは彼女が新しい楽曲を出すたびに、ツアーをひとつ成功させるたびに、少しずつ膨らませてきたものです。


亜弥さんのことが目に留まって、
彼女のことをずっと見ていたくて遠くから眺めて、
彼女が自分にとって本物になりうるか見定めて、
そして、彼女とともに生きてみようと決めた。
そんな経緯があったのです。


来年は亜弥さんにとってどんな一年になるのでしょう。
今を継承してオトナの歌を歌っていくのでしょうか、
それとも、アップテンポでノリノリの元気な彼女を魅してくれるのでしょうか。
自分にとってもうそれは重要なことではありません。
おじさんは松浦亜弥とともに生きようと決めたのですから。