思いつき。

歌いたい歌しか歌わないから文句を言っても聞かないよって前置き、あれ要らないですよね。
そんな事を口に出さなくっても好きに歌えばいいと思うし、アイドル性よりも歌に関心があって参加するひとの割合が増えているはずだから、そういった物言いは不遜に感じさせるだけで和ませるつもりが逆効果になるかもしれない、以前のように不心得ものが現れた時だけ言葉で絡めとってしまえばいいんです。
セットリストを考えるのが億劫になったと言ってましたが、彼女は段取りに沿った進行に疑問を感じているのだと思います。
観客との一体感が高まれば高まるほどポテンシャルを上げる彼女のことですから、義務感で話すお喋りやお仕着せな選曲ではうまくいかない事を理解しているのですね。
それだったなら、お喋りで場を和ませながらその場の雰囲気にぴったりな選曲をしたならどうだろうと思いついたのです。
思いつきで遣っちゃう軽さは痛快です。
それよりも、思いつきが許されるだけの信頼を得ている事実に驚きですね。
そういえば。
さだまさしさんのライブで演奏を任されているバンドのかたはさださんの楽譜を全て揃えてあるそうです。
どんな曲がチョイスされても対応できるようにという配慮からだそうですが、亜弥さんが挑戦した事をさださんは常に実践しているのですね。
さだまさしの異名を持つ亜弥さんですから本家が歩んだのと同じ方向へ向かおうとしているのでしょうか。
気に入った楽曲は自分の持ち歌でなくても節操なく歌うというのは彼女の持ち味になりそうですね。
他人の持ち歌を歌ったとしても聴く側がその楽曲を知らなかったならそのひとには亜弥さんの歌声がオリジナルとして刷り込まれます。
もしかしたら、それはとても貴重な思い出になるんじゃないのだろうか、そんな風に思いました。