江戸の手毬唄II 。

不評を唱えるかたも居られるこの曲ですが自分的には心地良く感じられます。
確かに、最初に曲を聴いてしまうと面食らってしまうかも。
映像と併せてみるとなんともいえない情緒みたいなものが伝わってきます。
手毬唄、子守唄というのは(世相を揶揄してあったり、呪術的な意味が隠されていたり)陰を含んでいるものなのでお芝居仕立てにしたのは妙案でしたね、彼女たちが床板を踏みしめる、ッダッ、ダダッって音が響いてくるように錯覚しました。
火事と喧嘩は江戸の華と云われる通り、歌詞の後半までは火事と火消しの華やかな活躍ぶりが描かれています。
振袖火事を題材にしたことで手毬唄にありがちな闇の部分(妖しさ)が表現されていますね。
後半以降に描かれている盗賊の部分、江戸といえば鼠小僧を想い浮かべますが、ここで取り入れられているのは石川五右衛門であるような気がします。
歌いだしの振り付けで℃-uteの面々が右手を肩の位置まで差し上げた後に一端床の位置まで下ろし見栄に入る部分があるのですが、あれは歌舞伎「金門五山桐」の「山門」の場面を表現したかったのではないのかなって。
曲が短いのが残念ですね、手毬唄なので、三番の歌詞、四番の歌詞といった具合に詞の内容を膨らませてもいいと思いました。
振袖火事についてはこちら。
http://page.freett.com/elirin/kaidan/furisodekaji.html