阿久悠物語。

かなり善い物語でした、本編に惹き込まれてしまいました。
遅ればせながら感想します。

  • 本編

アイドルが生まれた経緯が描かれていました。
戦略を優先するあまり歌手自身が持ち合わせている輝き(性格や、印象)を軽視しなければならなかった体制がアイドルを人形にしてしまったのですね。
戦略の妨げになるであろう要因を禁止したために、本音を話してはいけない、いつも笑っていなさい、恋をしてはいけない等の決め事がアイドルの概念として定着してしまったのです。

一気に高音へ引っ張るように歌われるのがペッパー警部の歌い出しです。
急激な発声のため反響しているかのように二人の歌声が伝わります。
そんな歌い方が出来るのはハロプロでは(もうハロプロじゃないけれど)真希さんだけかもしれない。
上手でしたがそういった部分が実現されていない分、オリジナルを知っている身としては物足りなかったです。

モノマネの域を超えた歌声でしたね、腕を組んで聴いてました。
淡々とした演技も初々しく感じられました。
“下手…なんですね、やっぱり。”という似合わないセリフを言わされている彼女が可笑しくて。
雰囲気でいうなら、愛理ちゃんは淳子さんよりも百恵さん寄りじゃないのかなって思います。
例えば、この表情。

仲間と和気藹々しながらも醸す雰囲気は何処か異色といった辺りそっくりだと思えるのですが。

星野真里さん、お見事!
すっかり百恵さんに成り切ってましたね。
発想が一般的じゃないっていうのかな、彼女はちょっと面白い女優さんです。
なので、個性的な役柄を演じることが多いのですが。
百恵さんって個性的だったっけかな、そうかもしれない。
星野さんは歌手でもあるので実際に歌って貰っても良かったですね。
カナシミノイロ。
詞に登場する女性を自身で演じている映像が秀逸で大好きな曲です。