人形の恋。

ミキティの恋愛は順調みたいですね。
色恋ゴトが悪い事のように取り沙汰されまくったハロプロだけど、メンバーが一つの家族みたいな場所だから、将来の展望に“お嫁さん”があってもいい気がする。
これから先、新たな恋愛ゴトが生まれたって陳腐で話題にならないくらい前例は作ったからね。
“恋愛してごめんなさい。”
寂しそうに頭を下げた亜弥さんを思い出す。
もういいよ、何で謝るんだよって思った。
でも、今にしてみればわかる。
彼女にはそうしなければならない理由があった。
それは、松浦亜弥がアイドル(象徴)だったから。
アイドルは夢の住人、決して息づいてはならない幻想。
そんな概念を守るために彼女は頭を下げるしかなかった。
酷い、理不尽だよ。
でも、だから彼女は人間になれた。
自分らしさを見つけることが叶ったのだと思う。