綺麗なお姉さんは好きですか。

放置状態だったパソコンを起動してみました。
草原を渡る風に髪をなびかせながら亜弥さんが楽しげにこちらを振り向いている画像(壁紙)が画面いっぱいに映し出されてこれが使われていた当時が懐かしく思い出されました。
あの頃の亜弥さんは可愛かったなあ。(今も可愛いけど)
以降、(現実を踏まえて)妄想。
彼女はイジられて輝くひとだった。
自他共に認めるナルシストは振られたネタ如何に関わらず相手を萌えさせるリアクションを瞬時に割出し実行して魅せるアイドル・サイボーグだった。
どれだけ歳を重ねても内面は変わらない、それをするのは今の彼女でも可能だろう。
でも、周囲の状況が変化していった。
イジって貰える相手も少なくなり聞き役にまわる機会も増えた。
いつしか彼女は微笑んで魅せるだけのひとになっていた。
彼女はイジられる事を欲した。
輝きが欠乏してしまうからだ。
“どうすればいい…。”
彼女は自問し、そして思いついた。
“イジって貰えないのなら自分からイジってやる。”
彼女は(ツッコミ易い言葉を選んで)客席に餌を撒いた。
この中の誰かが餌に食らいついたなら透かさず便乗してやればいい。
そして思惑通りになった。
彼女のリアクションに会場が沸く。
溢れ出した輝きは彼女の内部に活力を漲らせていく。
そして、ついに彼女は生き返った。
それはアイドル・サイボーグが進化を遂げた姿だった。