予言。

亜弥さんの持ち歌の中で最も“彼女らしい”(亜弥さん自身に重なる)と思われる曲はどれか考えてみた。
つんく♂さんは歌い手の性格を(長所、短所ひっくるめて)詞に取り入れて曲作りをするのが上手なので簡単には決められないけれど今にして思えばやはり100KISSだったのかな。
人あたりが良くて誰にでも好かれる性格だと思われているけれど、人並みに悩みもあるし、嫌いな部分だってあるし、そんな一面を見られたくないから何処か無理してる、気づかないうちに頑張ってしまっているみたいな気苦労とか。
個人に戻って一息ついた時(歌うのも独り、主張するのも独り、楽しい場面も、哀しい場面も、誰とも心を分かち合えない淋しさから)涙が溢れてくることもあるけれど明日になれば何事もなかったかのように笑顔で振舞わなければならない状況など。
ぜんぶ曝け出したい気持ちもあるのだけれど負けず嫌いだから言えないし知られたくないと思う自分がいる。
“口づけ100回 したなら私は100回あなたの夢を見るわ”から始まるサビの部分は個人に宛てたものではなく歌手としての自分とファンとの心のつながりを模したものではないのだろうかと想像します。
亜弥さんの生き様というのかな、それが詞にそのまま当てはまる気がして、でも、この曲は彼女がそれを体験する前に書かれた曲だからつんく♂さんは未来を予言したことになり、でも、本当は不思議でも何でもなく彼が自分の経験をもとに演繹して曲作りしたのかもしれない。
亜弥さんのために初めて作られた曲は秀逸で在りのままの彼女が描かれていた、歌えなかったのは(未熟もあったかもしれないけれど)彼女が自分自身のことを上手くイメージ出来なかったからなのではないのかな、なんてね。