変身

亜弥さんがあまり雑誌に載らなくなったように思う。
新曲が発売される時に宣伝のために集中的に載るくらいになってしまった。
それがちょっぴり寂しく思える。
当たり前のようにずっと誌面を飾り続けるためには人形でいなければダメなのだろう。
そういえば、ファッション誌に載せてもらえるようになったね。
人形だった頃の着せ替えの衣装じゃない。
漆黒を纏えば野性を感じさせ、純白を纏えば華麗を醸し出す。
普段のあどけなさが影をひそめ、大人の凛々しさが浮上してくる。
松浦亜弥はそんな女の子になってしまった。
されど、彼女は未だ大人の入り口にいる。
彼女のメタモルフォーゼは今始まったばかり。