永遠の片想い


亜弥さんの「ずっと 好きでいいですか」の詞は片想いと歌っていながら2コーラス目では恋人同士を思わせる部分があります、この矛盾について考えてみます。


詞に登場する女の子の世代について。

教室の窓から 最後の景色を 眺める 恋人達

「教室」の部分から、学生であること、
「最後の景色」の部分から、卒業間近であることが覗えます。
亜弥さんの年齢から想定して女子高生でしょう。


詞に登場する女の子の心境について。

起きてるのか 寝てるのか わかんないほど
ぼ〜っと あなたの事 夢に見てる

この部分全体から、女の子は相手にかなり想い入れていることが解ります。

細く もつれた糸を ほどくみたいな
あなたとの 毎日 途切れぬように

この部分全体から、女の子と相手はかなり微妙な関係であることが覗えます。

淡い淡い 初恋 キスした恋や 
「あっ」という 間もない 恋もしたけれど・・・

「恋もしたけれど・・・」と終わりが途切れているのは、女の子が現在している恋が特殊なものであると想定できます。

恋人と呼び合う 私達 なのに
あなたは 何見てるの?

「恋人と呼び合う」の部分から、女の子は本当は片想いではないことが判明します。
「あなたは 何見てるの?」の部分から、相手は彼女のことをそれほど深く想っていない、若しくは想ってはいけない立場であることが覗えます。
今までの歌詞も含め、それ故に女の子が二人の関係についてかなり苦悩していることが解ります。


詞に登場する女の子の決意について。

わたしが ずっと大人になって 他の誰かと恋して 
素敵な結婚しても あなたをずっと 好きです
永遠の片想い あなたのことが 好きです
この恋は 卒業ね 新しい春を待つわ

この部分全体から、女の子は相手との別れを決意したことが解ります。
それは相手の事が嫌いになったための別れではなく已む無い別れです、相手のことを想うが故の別れです。


結論。
この詞は先生と生徒の恋愛を歌ったものではないのでしょうか。
表立って出来ない特殊な恋愛に女の子は思い悩みます。
そして大好きな彼のことを想って自分の気持ちを押し殺すのです。
決して祝福されることのない恋愛、永遠の片想いです。