仔犬のワルツ - 祓い -
ひと死にの過去のあるトンネルでベートーヴェンを弾き続ける時、
演奏に惹かれて何者かの霊が現れました。
みんなが霊におびえる中で葉音さんだけは毅然としていました。
演奏をする事、力いっぱい弾き続ける事が現れた誰かにとって
最良であると彼女は知っていました。
盲目である彼女には現れた霊がどういう性質のものか正確にわかって
いたからだと思われます。
こういった場合、眼が見えると逆に恐怖心が先にたって相手の本当の
姿が見えなくなる事があります。
形あるもの、無くなってしまったもの、そういったこだわりを彼女が
持ってなかったからこそ正しい判断が出来たのだと思います。
葉音さんは霊に語りかけ、慰め、勇気づけました。
憑依された対象から霊を引き剥がす表現に落とすと祓うがあります。
落とすと祓うは全く意味が違います。
落とすというのは、霊を憑依した対象から無理やり引き剥がす事を
指します。
祓うというのは、霊に対象から自主的に離れてもらう事を指します。
霊と対話し卑屈になった感情を和らげあるべき方向(あの世)へ
導き浄化させます。
葉音さんは見事に霊を祓いました。
今週の葉音さんの科白は今迄で最高だと感じました。
自然に涙しちゃいました。
「仔犬のワルツ」の結末がどんどんわからなくなってきました。
お約束は死んだハズの人間が実は生きていたというパターンですが…。
葉音さんはどうやら片想いらしいです。
来週は一体どうなることやら…。