先駆
父親の借金を返済するためにオーディションに参加する女の子。
栄冠を手にするために頑張る彼女はもっと大切なことに気づく。
歌うことの意味とか、
わたしは歌うためにここにいる。
という真っ直ぐな情熱とか。
今年はどういう年なのか。
アイドルがこんな事を真剣に語ったことが今までにあったか。
アイドルってそんなもんじゃなかった。
ソニンさんは地でリアルオーディションをやっていた。
亜弥さんは、この舞台の主人公として、それを疑似体験している。
(ソニンさんの頑張りに惹かれるものがあってこの物語が生まれた
のではという憶測が自分的にないでもないが…)
亜弥さんは、この舞台以降、自分と歌について語り始めた。
真希さんの印象もどんどん変わり始めている。
今までのアイドルは何だったのか。
彼女たちは新しいアイドルの先駆けなのだろう。
時代がそれを望んでいるとしか思えない。
でなければ、一時期に何人もの女の子に同じ課題が提起される
理由がないのだ。
もしや、一番素晴らしい時期に自分は居合わせているのではないか。
そんな気がしてきた。