楽曲「100回のKISS」を思ふ。


松浦亜弥の楽曲「100回のKISS」について考える。


テキストサイト「TYAGE EMOTION」
わたしがよく訪れている、だーよしさんのサイトである。
だーよしさんの書き込みはわたしの大妄想とは違い本当の意味の日記で
毎回、彼が興味を抱いている諸々の事柄について感想が綴られている。


そこでの書き込み、
   2003-09-07 松浦亜弥コンサートツアー2003秋
   あややヒットパレード! at 大阪厚生年金会館 大ホール
を、読ませて頂いた時、わたしもあややの楽曲について考えてみたくなった。


だーよし: 「THE LAST NIGHT」と「100回のKISS」は、セットで鑑賞すべき
      気がしてきました。


だーよしさんのコンサート感想を読むうち、この文に行き当たった。
さらに読み進めると、あややにとって「100回のKISS」は特別な曲である事が
解ってきた。


前に書いたが、私があややヲタになったのは「トロピカ〜ル恋して〜る」からである。
わたしの場合、たとえヲタになってもあややのすべてが知りたいなどど思わなかった。
ヲタの風上にもおけない!
そう思うだろ。
わたしは好きになったひとの過去は見ない性質なのだ。
そんな性分のため、彼女のそれまでの戦いの記録など紐解いた事がなかった。


Hello!Project 2001〜すごいぞ21世紀〜」


あややが初めてステージに立ち歌った曲が「100回のKISS」だった。
本番直前まで全然歌えなくて、結局当日のリハで1回歌っただけで本番を迎えて
しまったようだ。
うまく歌えなくて、悔し涙が溢れたそうである。
つんく♂さんがあややであれば歌いこなせると信じ生み出した楽曲。
天性の才能をもつ彼女にとってもこの曲は難しく、本当の意味で世に出て来るまでに
シングル3枚の猶予が必要だった。


100回のKISS」の詞について改めて見直してみると、確かに年端も行かない
娘っ子の歌う曲ではない。
オトナの女性を思わせる歌詞である。
しかも、今回の新曲「THE LAST NIGHT」と同じく背景の見えない歌なのだ。
当時の彼女にはとても太刀打ちできるハズはなかった。


だーよしさんの文面を思い返してみる。
「THE LAST NIGHT」と「100回のKISS」はセットで鑑賞すべき…


そろそろ、わたしの妄想心が発動し始めた。
もしかしたら、つんく♂さんはもう一度「100回のKISS」を世に出すつもりでは
ないのだろうか。
リメイク。馬鹿をお言いでない。
あの頃、「100回のKISS」を懸命になって表現しようとしていたあやや
今の松浦亜弥の違いくらい誰でもわかるだろう。
今回の新曲「THE LAST NIGHT」は、「100回のKISS」の背景を語るための
重要な曲なのだ。
「THE LAST NIGHT」の曲中でとことんまで打ちのめされた女性。
そんな彼女の前に現れる年下の男性。闊達、真面目、ユーモアのセンスもある。
昔の彼にない新鮮な感覚を年下の男性に感じ、まだオトナになりきれない彼に
どんどん惹かれていく。
そんな彼が彼女の過去にふれようとした時の彼女の憂い、葛藤を歌った歌。
それが「100回のKISS」であろうと思う。
しかし、楽曲が完結するにはまだ部品が足りない気がする。
もう1曲ないしは2曲、あややの波動に魅せられる機会が訪れ、物語の全貌が
明らかになるのではないのだろうか。
その時、あややつんく♂さんによる種明かしがされるのだ。