ガキさん卒業。

以前、加入と卒業を繰り返し中身を変化させるモーニング娘。は LOOKチョコレート のようだと書き込みされていた方がみられましたが全くその通りだと思う。(その喩えからすれば、ドリームモーニング娘。は復刻版といったところか。w)
ガキさんが卒業してしまうと自分として認識できる(テレビに顔が映った時に何期加入でどんな名前の女の子かが判る)メンバーはシゲさんとれいにゃさんだけになってしまうから、モーニング娘。というパッケージのチョコレートに今やどんな風味の粒が封入されているのか殆ど判らないと言っていい。
何故そうなったのか。
乱発される商品(アイドル)に目を奪われ馴染みのパッケージに殆ど手を付けなくなってしまったから。それもあるが、一番の理由は意識していなくても視界に入ってくるようなメディア(テレビ、CDショップのモニター画面等)からモーニング娘。の露出が極端に減ったためだと思っている。
現在のモーニング娘。から感じられないものがある。
かつて、モーニング娘。は体育会系ユニットだった。
怖い(言い換えれば威厳のある)先輩が常に後輩を牽引し、後輩はその背中に自分の未来を投影しながら成長していった。それがモーニング娘。の伝統であり個性だった。
それが失くなってしまった気がする。
理由として考えられるのは、後輩を先導していこうという気質の女の子が居なくなってしまったから。つまり、そういった気質の女の子は当然リーダー候補となり、リーダーに抜擢され責務をまっとうして卒業していったのだが(まっとうできないまま卒業していったリーダーもいくらか居たけどね)次のリーダーがそういった気質の女の子とは限らなかったからで後輩からすれば優しい先輩ばかりになってしまった所為だと思っている。
先輩の威厳が薄れていくことでグループの個性が保てなくなってしまったのだろう。
新曲「ピョコピョコ ウルトラ」は証明していると思う。ひよこの着ぐるみは後輩の可愛らしさウリにしている。
往年のモーニング娘。がウリとしていたカッコ良い女の子、大人っぽい女の子を表現した楽曲、大人になりきれず失恋の切なさをぶちまける女の子を表現した楽曲はもうモーニング娘。から生まれてこない気がする。
馴染み深いパッケージでありながら初々しい雰囲気を醸すアイドルグループ、それが現在のモーニング娘。なのだ。

10TH ANNIVERSARY BEST 所感。

10周年記念と銘打たれた割に特別感が薄い。
竹内まりやさんから提供された楽曲を収録している部分が今回のウリなわけだがコンセプトが「松浦亜弥ベスト1」の時と同じ(ファンから人気の高い曲で構成されている)ため真新しさが感じられないのだろう。
いっそのこと ℃-ute のように「全シングル集めちゃいました」+新曲としたほうが特別感を醸せたのではないのだろうか。
とは言うものの、亜弥さんにベタ惚れだった頃の楽曲は聴いていて耳障りが良いし思わず口ずさんでしまうほどに心地いい。
熱量の低下が著しいとはいえ、やはりそういった辺り亜弥ヲタなのだなあと感じてしまう。
一案として、アルバムの後半に見られるようなドラマで歌った曲や CM で歌った曲(例えば「MOVE OVER」)等、世に出なかった楽曲ばかり収録されたアルバムはどうだろうか、ファンにとって珠玉の名盤となること必至なのだが。

ビデオクリップ集。

Berryz工房のビデオクリップ集を作ってみました。
数が多かったので結構面倒くさかったなあ、DVD に「あなたなしでは生きてゆけない」から「ああ、夜が明ける」までを収録しました。
出来上がりをチェックするために一通り流してみると彼女たちの体型や、精神的な落ち着き(いっかな落ち着いていないメンバーもいるようだが。w)が視覚を通して感じられます。
ハロプロに熱心だった頃の自分が思い出されてやたら懐かしさが溢れました。
静かな気持ちで映像全体を眺めてみて自分的に一番を選ぶとしたなら「胸さわぎスカーレット」でしょうか。
緋色の衣装が強調されるように踊る彼女たちに無意識のうちに惹き込まれていました。

日光見ずして結構と言うなかれ。

Buono!の醍醐味はライブにあります。
こういうのヘヴィな歌声って言うのかな、発声が可愛らしいだけでなく深みを帯びるのです。
彼女たちのポテンシャルが生バンドの迫力、会場の雰囲気に触発されて開放されるからなのでしょうね、シングルやアルバムに収録されている歌声とは全くベツモノに感じられます。
Buono! を語るならライブに行くべきです。

しのまりカッケー。

自分は秋元Pさんのアイドルを売るための考え方、方針みたいなものが好きになれなくて彼がプロデュースしているアイドルや楽曲に興味がもてずにいます。
彼がプロデュースするアイドルの中にも可愛いと感じられる子はたくさんいるのですが楽曲に心が揺れないんですよね、それが、漸くというか、やっとというか、心を揺らす楽曲に出逢えました。
上からマリコ」はかなり好きです。
当初「ジャンケンに勝ったからって個人名を入れる安易さってどうよ。」なんて思っていたのですがそれは誤りですね。
比喩やぼかしの無いストレートな歌詞が馴染み易く、個人名が入ったことで歌詞に登場する女の子(ヒロイン)像が具体化されて情景を思い浮かべ易くなっているのです。
また、学園ドラマ風で選抜じゃんけん大会をモチーフにした MV が良いですね。
憧れの先生役の篠田麻里子さん、体育教師(と思う)役の秋元才加さん、級友役の峯岸みなみさんはハマリ役です。
そして、ヒロイン役の藤江れいなさんに完敗しました。
もし、彼女がヒロイン役じゃなかったなら映像から伝わる印象はかなり違っていたでしょう、萌えさせていただきました。
自分は AKB48 について殆ど知識をもっていないから想像の域を出ないのだけれど、この楽曲「上からマリコ」は AKB48 の世界では異端に位置するんじゃないのかな、詞の背景(方向性)はハロプロの楽曲に近い気がしました。


余談:
この MV をハロプロ勢でキャスティングするとしたなら、ヒロイン役をぽんちゃん 、憧れの先生役をごっちん、体育教師役をよっすぃー、てなところでしょうかねえ…。
現役のハロヲタさんだったなら全く違ったキャスティングをするのでしょうが、自分の感覚に時の流れを感じますね。w