ガキさん卒業。

以前、加入と卒業を繰り返し中身を変化させるモーニング娘。は LOOKチョコレート のようだと書き込みされていた方がみられましたが全くその通りだと思う。(その喩えからすれば、ドリームモーニング娘。は復刻版といったところか。w)
ガキさんが卒業してしまうと自分として認識できる(テレビに顔が映った時に何期加入でどんな名前の女の子かが判る)メンバーはシゲさんとれいにゃさんだけになってしまうから、モーニング娘。というパッケージのチョコレートに今やどんな風味の粒が封入されているのか殆ど判らないと言っていい。
何故そうなったのか。
乱発される商品(アイドル)に目を奪われ馴染みのパッケージに殆ど手を付けなくなってしまったから。それもあるが、一番の理由は意識していなくても視界に入ってくるようなメディア(テレビ、CDショップのモニター画面等)からモーニング娘。の露出が極端に減ったためだと思っている。
現在のモーニング娘。から感じられないものがある。
かつて、モーニング娘。は体育会系ユニットだった。
怖い(言い換えれば威厳のある)先輩が常に後輩を牽引し、後輩はその背中に自分の未来を投影しながら成長していった。それがモーニング娘。の伝統であり個性だった。
それが失くなってしまった気がする。
理由として考えられるのは、後輩を先導していこうという気質の女の子が居なくなってしまったから。つまり、そういった気質の女の子は当然リーダー候補となり、リーダーに抜擢され責務をまっとうして卒業していったのだが(まっとうできないまま卒業していったリーダーもいくらか居たけどね)次のリーダーがそういった気質の女の子とは限らなかったからで後輩からすれば優しい先輩ばかりになってしまった所為だと思っている。
先輩の威厳が薄れていくことでグループの個性が保てなくなってしまったのだろう。
新曲「ピョコピョコ ウルトラ」は証明していると思う。ひよこの着ぐるみは後輩の可愛らしさウリにしている。
往年のモーニング娘。がウリとしていたカッコ良い女の子、大人っぽい女の子を表現した楽曲、大人になりきれず失恋の切なさをぶちまける女の子を表現した楽曲はもうモーニング娘。から生まれてこない気がする。
馴染み深いパッケージでありながら初々しい雰囲気を醸すアイドルグループ、それが現在のモーニング娘。なのだ。