ミキティの舞台

バケモノ話が好きです。
こころを持ったバケモノが登場する話はもっと好きです。
どれだけ人間らしい心を持っていたとしてもバケモノがバケモノのまま終わる物語であれば大抵は哀しい結末になります。
物語を追うにつれ相手がバケモノだという認識はどうでもよくなります、それが感情移入です。
バケモノであっても心があれば葛藤が生まれ行動の根源に自分を認めて貰いたいという想いが潜んでいると無意識に思い込んでしまうからです。
バケモノを人間とみなしてしまった自分の心は境遇が好転すればいいと思うようになります。
それが叶えられなかった(バケモノがバケモノのままだった)時にひとは哀しい気持ちになるのです。
自分を本気で想ってくれる相手に巡り逢えた時は誰でも必死です。
理屈じゃないと形容されますがそれが一途(命がけ)になれる最も端的な理由だからです。
ミキティが羨ましいな。
そんな役を演じる亜弥さんを観てみたいけれど(自立してるってイメージがある所為か)彼女には絶対来ない役柄だと思う。