ブランド

亜弥さんに今まで以上に惹かれるようになった。
春、秋に開催されたライブに参加してそれを実感した。
それでも、昨年まで感じられた貪欲さみたいなものはない。
自分の中から消えてしまっている。
もうトシなのだし落ち着いてしまったのだろうか。
そうも思ったが、どうやらそうではない事に気づいた。
恐らく、自分ではなく亜弥さんが落ち着いてしまった所為なのだ。
彼女の歌う楽曲がまったりとしたものに変化しつつあるから。
ジャズが良いね。
バラードも素晴らしい。
若者には不満かもしれないが壮年のオジンにはかなり心地良い。
心の中に堪らない余韻が拡がるのだ。
ずっと可愛かった。
それが、いつの間にか美しさに印象を変えている。
デビュー当時からのファンなのだから尚更なのかもしれない。
ジャンルを問わない。
底を感じさせない。
彼女の潜在能力は最早一つのブランドと表現すべきなのだろう。