即 抱きしめて

℃-uteの新曲を聴きました。
この子たちの歌声スゴイですね、ツボのド真ん中に打ち込んで来ます。
前曲の所感は妄想を散りばめましたが今回は普通に書いてみます。
感じたまま表現してみれば、全く斬新じゃないのに趣向を凝らす事により斬新を演出している気がします。
これって、つんく♂マジックと言ってもいいかもしれない。
過去のアイドルたちが歌ったヒット曲、それの美味しい部分を抜き出して繋ぎ合せたかのようなフレーズです。
脳内で曲のアレンジをもっと静かなものに置き換えてみるとよく判ります、時代的には百恵さんの頃の曲風かなあ。
昨日の親衛隊の話じゃないですが、今オジサンをしている世代って本気でアイドルに取り組んで、推しの対象と一緒に燃え尽きた人ばかりなんです、その世代に好まれたフレーズを今風にアレンジして投入してみる。
それをつんく♂さんが思いついたきっかけは恐らくベリーズだったと思います、オジサンヲタが不思議と多いですものね。
つんく♂さんは今迄、アイドルグループという土壌から個々のアーティストを生み出す事を考えていたと思うんですが、℃-uteに限ってそれが当て嵌まらない気がします。
ハロプロアワーのゲストとして毎回℃-uteのメンバーが出演しているのですがどの子もみんな歌が上手です。
下積みの長さが他人に甘えない強さを育んだのでしょうね、それぞれの歌声に違った個性が感じられます。
そういったソロで出しても遜色ない素材を集めて敢えてアイドルグループを作る事により、誰もがセンター、どのパートを聴いてもメインという迫力を発生させる事が出来る。
最初からこれをつんく♂さんが目論んであの子たちを下積みさせていたとするなら彼は相当食えない男です。ずっと私はベリーズが優等生だと思っていましたから。
AKB48(秋元さん)の動向はつんく♂さんにとってかなり刺激になったと思います。
アイドルグループで一つの時代を築いた彼の旗揚げがなければ、℃-uteは未だに下積みのままだったかもしれません。