初めて唇を重ねた夜

この曲が無性に物悲しい理由について。
初めて聴いた時から今まで何も分かってませんでした。
学生服の二人が駅のホームで肩を寄せ合って最終電車を待っている。
ひと時も離れたくない、でも帰らなければならない。
口づけをきっかけに本気で他人を愛してしまった女の子の心情が堪らない余韻をもって伝わってくるから、だから物悲しいのだと思っていました。
でも違います。

もうすぐ 24時ね
終電が来る
今度はいつですか ねぇ 会える日は
(中略)
会えない時間が長い程に
愛しくなる…

この歌は遠距離恋愛の歌です。
大好きな彼なのにいつも傍に居られない寂しさが歌詞に演奏に込められていたのです。
物悲しくて当然です。
この歌を歌い始めた頃の亜弥さんには早すぎた楽曲でしたね。
「大人の涙」で彼女の歌声を聴いてやっとそれに気づけました。