ありのまま

「砂NAMI」のシングルVについて所感します。
今迄、Close-up Ver.の必要性を感じたことがあまりありませんでした。
歌っている表情がただ大写しされているという観念が感動を妨げていたのかもしれません。
それが今回は違ってました。
どう表現したらいいんでしょうね。
嬉しそう…違うな。
切なそうではないし…。
漠然とした言い方なんだけど、在りのままって感じかな。
自分が知っているはずのない彼女の内面が伝わってきた気がして。
ああ、これが本来の松浦亜弥なんだなって観ることが出来ました。
メイキング映像も今までとは何処となく雰囲気が違って感じられました。
亜弥さんが演じていたお芝居ってどうなんでしょうね。
だいぶ年季の入った毛糸の人形を顔の前に持ち上げて物語の主人公になったつもりで語り続けるという映像がかなり続いてました。
最初は痛かったです、オイオイ…って感じ。
でも、人形の後ろで淡々と語る亜弥さんに次第に感化されていく自分を感じました。
茶目っ気でしているのではなく、もしかしたら半ば本気で演じているのではないのかって思い始めたのです。
思いつきの即興芝居なので確たるオチもなかったのですが優しい気持ちになれました。
今回の楽曲に使われている写真ってメディアに限らずみんな輝いていると思います。
映像の最後で流される写真たちもすごく綺麗で事務所の名前が入ってなかったなら此処の壁紙として使いたいものばかり。
自分の感性に合わない部分が一つもない楽曲ってもう二度とないと思います。
この楽曲に心から賞賛を送ります。