松浦亜弥のANN

ラジオ番組のパーソナリティを任せられる。
様々なコーナーを企画してリスナーからネタを募る。
自分の近況を語る。
リスナーのネタに自分なりの感想を述べる。
毎回、そうやって彼女は自分の責任を果たしてきた。
アイドルのラジオ番組なのだからそれで上出来だった。
近頃、彼女の番組が雰囲気を変え始めた。
リスナーが日々の生活のなかで感じた嬉しかったことや、悲しかったこと。
他人の些細な心遣いに幸せを感じたこと。
それを彼女に伝えたいと思うリスナーが増え始めている。
心が届き始めたのだ。
そうしたいとリスナーが思うようになったのは彼女が真摯だったからに違いない。
無知で、知ったかぶりで、我儘で、好き嫌いがはっきりしている。
テレビでは決して見せない本当の彼女がたくさん感じられたからだと思う。
松ペン先生のコーナーが良かったのだと思う。
自分が告白されたことを想定して他人の恋を応援する。
そんな彼女の優しさがリスナーに親近感を与えたのだろう。
彼女が今辿り着こうとしているのはDJ(プロ)の領域だと思う。
約一年続いた生ラジオの経験は彼女を着実に成長させている。
恐らく、本人は気づいていないと思うが。