第一印象

初めて会ったひとに感じる第一印象で形容出来ないような不思議な気持ちになったことないですか?
すごく印象的なのにそれの理由が何なのかわからないかなり気持ちの悪い感覚です。
浅田真央ちゃんをテレビで初めて見た時がそれでした。
実は以前にもこの感覚になったことがあります、亜弥さんを初めて見た時です。
なので、真央ちゃんについてこの子はもしかしたらって予感がありました。
自分はスポーツ観戦が苦手です。
それは選手や観客の熱量に自分がついていけないからなのですが具体的にいえば伝わってくる必死さが苦手だからだと思ってます。
白熱しなければスポーツではないので必死なのは当然なのですがスポーツすることの楽しさが選手から感じられない気がするんですよね。
勝利するために、メダルを獲得するために懸命に練習したから今の自分があるって雰囲気をすごく感じます。
優勝する事に囚われて肝心な部分(スポーツする楽しさ)を忘れてしまっている感じを受けるのです。
とは言うものの、スポーツが好きだからって甘っちょろい姿勢では勝利出来ないことも理解しています。
それ故、今までスポーツを楽しんでいるって感じられる選手がいなかったのでしょう。
GPファイナルで優勝した真央ちゃんの表情はいたって普通でした。
淡々とインタビューに応えてました。
それを見てこの子は本当にスケートが好きなんだなあって感じました。
指導されたことを着実に吸収してそれを自分の技術として披露出来たことが嬉しかったのでしょう。
他の選手が血眼になって追っかけているものは彼女にとって副産物でしかないって気がしてきます。
やっぱりな。って思いました。
第一印象が亜弥さんと同じだった理由です。
歌が好きだったから彼女は歌手になりました。
「歌が好き」という純粋な気持ちを持ち続けられたから彼女はここまで成長出来たのです。
オリンピックに出たい。
当然、真央ちゃんは願っています。
ただ、それは自分の大好きなスケートを晴れ舞台でみんなに見てもらいたいからです。
彼女の笑顔がそう言っているような気がしました。