For Your Departure

亜弥さんがゲスト出演した松任谷由実さんのラジオを聴きました。
二人が初対面だったのは意外でした。
亜弥さんが「ひこうき雲」をカバーした折、由実さんから直接アドバイスを頂いたとか、絶賛されたとか、そんな事を聞いた覚えがあったからです。
亜弥さんは、由実さんへの質問状を携えていました。
気になったのは質問の内容が彼女らしくなかったことです。
「後悔したことはありますか?」
「歌うことが嫌になったことはありますか?」
以前の彼女なら絶対こんな事は言わなかったと思います。
直面している問題を処理し切れないから他人に聞いてみたくなる、それが質問です。
亜弥さんもそういった悩みを持っている、若しくは過去に持っていたと推測できます。
恐らく、「渡良瀬橋」が発売された頃ですよね。
彼女の雰囲気が極端に変わったのがこの時期ですし、彼女自身何かあった事を匂わす発言をしますから。
だから、自分の悩みを大先輩にぶっつけてみたくなったのでしょう。
「自分で曲を作ってみたいんです。」
亜弥さんは自分の夢を話しましたが、由実さんはそれについて否定的でした。
でも、決して反対していたわけではありません。
「曲作りは生理的なものだから。」
つまり、曲は自然に浮かんでくるものであって義務感で作るものじゃないという意味です。
この言葉に彼女の曲作りについての想いを感じました。
由実さんの思い、彼女にちゃんと伝わったのかなあ。
そのままの意味で捉えていれば、亜弥さんは反対されたとしか受け取っていないはずだから。
すごくいい言葉だったので気づいて欲しいと思いました。
由実さんは、亜弥さんの事をアーティストとして扱ってくれました。
音楽を志す先輩として本気で語ってくれていました。
それが思いっきり伝わってきて感激しました。