日曜日のそれ

笑福亭鶴瓶さんのラジオ番組を聴きました。
亜弥さんがゲストだったからです。
パーソナリティが鶴瓶さんということもありすごく軽い気持ちで聴き始めました。
でも、それは間違いでした。
この番組って誰がゲストの時でもこうなんですか?
普通、ゲストって番組が決めたテーマについてパーソナリティと軽くお喋りするものです。
だからゲストなのですが、今回の放送は亜弥さん自身がテーマでした。
鶴瓶さんは彼女がゲストという事で事前に彼女のCDを全部聴いて、曲それぞれの感想をレポートに纏められてました。
まさに、「僕らの音楽」のラジオ版だったのです。
番組中で流された楽曲も異色、一般のリスナー向けではありません。
待ち合わせ
LOVE TRAIN
気がつけば あなた
S君
Yeah! めっちゃホリディ
宇宙でLa Ta Ta(with 稲葉貴子
LOVE涙色
鶴瓶さんが純粋に良いと思われた楽曲が選曲されてます。
話題についてもすごく興味深いものでした、番組中に話された内容を要約してみます。

亜弥さんがいつも笑顔でいなければならないと努めていた頃、その不自然さに彼女は自分の写真集を見て気づきます。
自分の笑顔が全部同じに見えたからです。
そして、つんく♂さんに普段の笑顔について指摘されます。
「笑いたい時だけ笑えばええ。」
その言葉に彼女は救われます。
彼女が素のアイドルに成れたきっかけとなった話題でした。

亜弥さんの楽曲は、あやや節とつんく♂節に分けられるのではないのかという話題でした。
あやや節とは、つんく♂さんが亜弥さんのために書き下ろした曲で彼女の思った通りに歌わせて貰える曲の事です。
「美学」はあやや節なのだそうな。
つんく♂節とは、つんく♂さん自身に思い入れがある曲で亜弥さんがイメージ通りに歌えないと何回も録り直しを要求される曲の事です。
「めちゃホリ」はつんく♂節なのだそうです。

  • つんく♂さんのレコーディングのやり方について。

亜弥さんのレコーディング風景の話題でした。
ブースには彼女だけでなく、つんく♂さんも一緒に入るそうです。
彼のダミ声のコーラスは後付けではなくその時のノリで録音されるそうな。
台詞入りの歌詞の時は、その場面を想定して実際に二人で会話してそのナチュラルな部分を取り入れるとか。(その場面を想像してめっちゃジェラシー感じたよ。)

「そういえば」、「夢」の歌詞を題材に、前世は女だったのではないのかと思えるつんく♂さんの感性についての話題でした。
さすがの亜弥さんでも「夢」は難しすぎて上手く歌えずお披露目を半年延ばしたそうです。

  • 仕事への実感について。

自分はすごい事をしているという実感があるかという話題でした。
大抵、仕事というものはその時点は我武者羅にこなすばかりで自分が成した事のすごさは後になって過去を振り返った時でないとわからないもの。
けれど、亜弥さんはその実感をもう既に持っているそうです。
忙しさに流されて自分を見失っていない、つまりはヤリガイなんですかね。
自分のライブでのパフォーマンスを向上させるために彼女はハロプロでないアーティストのライブに参加して勉強するそうです。
まとめ。
鶴瓶さんが亜弥さんの素晴らしさについて感じた事を全部語った番組でした。
彼の「バラードがええんや。」という言葉や、「ちょっとした台詞を入れて、今そこにいてんのとちゃうんかと思わせといて歌に入るってズルいよな。」という感性は自分にすごく似ていて思わず惹き込まれて聴いていました。
今回の番組は言わば鶴瓶さんの松浦亜弥ベストセレクションだったわけです。
亜弥さんは幸せものですね、自分のために真剣になってくれるひとがここにもいました。
亜弥ヲタさんに限らず、これの音源が入手出来る方は是非聴いてみて下さい。
二人の会話の中からつんく♂さんの歌についての想いや、ハロプロの女の子たちへの愛みたいなものを垣間見る事が出来ます。
本当に素晴らしい番組でした。