悲恋

大河ドラマを観てて、野口真緒ちゃん(ここ参照)の演技に迂闊にも大泣きした。
自分の父親に最愛の夫が殺される事を恐れて逃そうとするお姫様役だった。
”わたしがあなたを守る。”
そう決意する真緒ちゃんの視線がゾクゾクするくらいオンナだった。


その頃、旦那さん(義高)は11歳、彼女が演じた大姫は6歳だったハズ。
真緒ちゃんの年齢では情念なんてわからないでしょ、なのにどうしてそんな表情が出来るの?
普段の彼女のこと全然知らないけど、こんな演技が出来るって間違いなく凄い。


ところでNHKさん、大姫の件をあらすじ端折りすぎと違いますか。
あんなに大雑把では知らないひとには伝わりませんって。


簡単に解説します。
義高は義仲の子供で、大姫は頼朝の娘で二人は政略結婚させられていた。
朝廷に歯向かった義仲を討伐する命を下したのが彼女の親父さん(頼朝)なのね。
成長した義高に自分が復讐される事を恐れた頼朝は義高を暗殺しようとする。
その企みに気づいたのが大姫で義高に女装をさせて逃がそうとするわけ。
義高は逃げるのだけれど、結局捕まえられて殺されてしまう。
彼女は親父さんに義高を殺させるいい口実を与えただけだった。
てな、感じです。


大河ドラマの中で頼朝は尤もらしい事を言っていたけど実際はそうだった。
だから大姫の悲しみ様がわかる。
彼女は最愛の旦那さんが死んでしまった悲しみから立ち直れずに病気で早死にします。
それまでが幸せな二人だったから本当に切ない。


物語を急ぎすぎです。
中途半端に盛り込むくらいだったら、この件は省いてくれたほうがよかったよ。
そう思いました。