スッピンと涙。
この楽曲は、「サヨナラのLOVE SONG」に性質が似ています。
当事者が別れる事になった理由がはっきり見えないのですね。
同棲していた二人だったけど一緒に暮らせなくなったのか、
愛し合って結婚した二人だったのに離婚しなければならなくなったのか、
理由はいろいろ考えられます。
ただ、真希さんの場合「死別」というのが真っ先に浮かんできます。
真希さんがバラードで歌うのは、一途で、彼に尽くすのに幸せを感じる女性が多いからです。
彼に愛想を尽かされてとかないですよね、考え辛いです。
今回は本当に「死別」じゃないのかなあ。
どこにいても彼の事が思い出されてしまう、自分の中から彼という部品が欠如してしまったから普段見慣れた風景も色褪せて感じられてしまうのです。
自分が遣り切れなくなったのでしょうね、彼女は気持ちをリセットするために彼が存在しなかった過去へ戻ろうとします、それが帰郷を思い立った理由です。
逆効果な気がしますがこういう時の家族の愛情ってうれしいんですよね、そうやって彼女は癒されていくのです。
あ、そうか、「喧嘩別れ」も考えられますね。
気の抜けない生活に彼女は疲れていた、ずっと息抜きがしたいって考えていた。
鬱憤が蓄積して喧嘩が絶えなくなる、そして二人に別れが訪れる。
あんなに息抜きしたいって思っていたのに、その願いが叶った時に初めて自分の過ちに気づいたのです。
スッピンになるために支払った代償の大きさですね、幸せが見えなくなっていたんです。
でも、自分としては「死別」を推したいです。
「帰郷」したくなった彼女の気持ちを重視してね。
曲の背景をいろいろ思い巡らせながら聴いているとこの曲は泣けます。
また一つ、名曲が生まれました。