ポリシー


亜弥さんに提供される楽曲と、真希さんに提供される楽曲の違いについて考える。


自分的には真希さんの楽曲の方が詞の背景をイメージし易い気がする。


それは、真希さんの楽曲が叙情的だからだと思う。
自分の気持ちを率直に表現する詞が多いからだと思える。


亜弥さんの楽曲は叙事的なものが多い。
本人を含めて恋愛を第三者的な視点で表現している詞が多いからだと思える。
それが彼女の楽曲が難しいといわれる所以のひとつだ。


フォーク・ソングに例えてみる。


真希さんの楽曲は、長渕剛さんが作られる詞のようである。
恋愛は奇麗事ではない。
もつれ始めた愛を表現する言葉は当然苛烈になる。
その激しく遣る瀬無い気持ちを美化せずそのまま表現すれば詞は聴くものの心に真っ直ぐ届く。
理屈じゃなく感動できる。


亜弥さんの楽曲は、松山千春さんが作られる詞のようである。
恋愛は純真なもの。
それは片想いであろうと、冷めていく愛であろうと変わらない。
自分の気持ちに嘘は微塵もなかったから、本気で相手の事を愛したから、
その情景までもが物語のように詞に込められる。
まず切なさが伝わり聴く毎に感動が深まる。


つんく♂さんは無造作にふたりの楽曲を提供しているように思える。
されど、その部分はポリシーとしてデビュー曲からずっと守られている気がする。
それが彼女たちの個性となっているのだ。