バトル


ぶっちゃけ、何か書きたいんですけれどネタが思い浮かびません。
ということで、妄想に逃げたいと思います。


今回、新キャラ登場です。
毎度の事ですが興味のない方は軽くスルーしちゃって下さい。


…・…・…・…・…・…・…・…・…・…・…・…・…・…・…・…・…・…・


   「わたし、アンタのこと嫌いだよ。」


亜弥は愕然とした。
今までそんなことを言われたことは一度もなかった。


   「アンタだったら、あのひとを助けることができたハズだった。
    あの時、アンタさえちゃんと解っていたなら…。」


このひと、隆志のことを言っている…。
あの日、わたしはいつもの喫茶店で彼を待ち合わせした。
隆志が部活で遅くなるのはいつものことだった。
やっと来た彼に連れ立って喫茶店を出た帰り道、あれに出くわしたのだ。


   「そんなこと言われたって…。」


亜弥は泣きたかった。
無意識であったにせよ、自分は隆志を見捨てて逃げたのだ。


   「でも、そんなこと言っている場合じゃないのよね、
    アンタ、あいつの動きが追えるでしょ、次に現れる位置を教えてねっ。
    後はわたしが何とかするから。」


あいつが笑っている。
自分の学校のブレザーを着て、なつかしい隆志の顔で。
ゆるさない…。


   「こちらから仕掛けるわよっ。」


そう言い切ると同時にソニンが跳躍を開始する。
このひと、何て綺麗なんだろう…。
贅肉のない鍛えられた身体なのにこんなにも愛らしい。
亜弥はそう感じた。


   「はッ。」


空中でこれ以上小さくなれないと思えるほど縮んだソニンの身体が蹴りに姿を変えて隆志だったモノに襲いかかる。
だが、蹴りがとどくと思えた瞬間、敵の姿が消え去った。


   「ちいいいッ!」


今まで敵のいた場所に降り立つソニン、彼女のしなやかな筋肉は跳躍の慣性を見事に吸収していく。
見える…。
亜弥は思った。
消えたと思われた敵の身体から僅かに漏れてくる匂いのようなもの、残滓が軌跡を描いている。
その密度が一点で急に濃くなっていく。


   「ソニン、右30度半歩先よ!」


それに呼応するようにソニンの輪郭がぶれる。
右肘を左手で引き寄せ膝を沈ませると、たわめられたチカラを指示された方向に躊躇なく爆発させる。
敵の身体が原型に戻るのとソニンの肩が相手の鳩尾にめり込むのが同時だった。


   「がはあッ。」


隆志だったモノの身体が瞬時に塵となって消えていく。


   「はあぁ、何とかなったねっ。」


振り返ったソニンが何事もなかったかのような笑みをみせた。
だけど、乗り切っただけなのだ。
本体を壊さない限りあいつは何度でも現れる。
けりをつけなければ…。
亜弥はそう思った。


…・…・…・…・…・…・…・…・…・…・…・…・…・…・…・…・…・…・


えーっと、思いついたまま書いてみました。
きちんと設定を考えればもっと書けそうな気がしますが今のところはこの程度しか出来ません。
いつか続きが書けたらなって思います。