卒コン


カオリンさんの卒業コンサートの千秋楽最終公演だけでいいから、タンポポの花を咲かせてあげるべきだよ。


会場をタンポポ色に染めてあげるのもいいかもしれないけれど、ステージ上に本物のタンポポを咲かせてあげたほうが彼女は喜ぶと思う。
(今ごろ言っててもダメだけど)


綿毛になって旅立っていったタンポポたちを全部集めてさ。
寒い冬が終わらなくて、次の春をずっと待ち望んでいるタンポポたちも全部集めてさ。
タンポポと呼ばれることを許されたメンバーがひとつになって自分たちのために生まれた曲を口ずさむ。


だって、ユニット名をそのまま歌にしてもらえたのはタンポポだけじゃん。
自分たちの頑張りや想いを綺麗な詞にしてもらえたのはタンポポだけじゃん。


だから、そうやって送り出してもらうのが、一番幸せなんじゃないのかなって感じる。


カオリンさんがしてきたこと、彼女のこころ、
それを花にたとえるなら、タンポポそのものだったと思えるから。


カオリンさんには、これからも、
タンポポのように光ってほしいと思うから。