二面性
心が荒んでくれば、それを非難し嘆き悲しむ心の声。
体裁を繕おうと振舞えば、それを滑稽に思い蔑み笑う心の声。
客観的な視点で自分を見つめるもうひとりの自分。
二面性。
自分の至らなさに落ち込み自暴自棄になって羽目を外しても、
結局みじめな自分が残るだけ。
痛いのは自分の心。
見せかけの強がりで自分は気丈だと振舞っていても、悪ぶってみせても、
心は泣いている。
血の涙を流している。
本当に大切なものはひとつだけ。
愛しい、守ってあげたい。
幼い頃に買ってもらったクマのぬいぐるみに抱いた淡い想い。
あの頃の心は、ぬいぐるみのふわふわのようにしぼんでしまったけれど、
あなたを想う震えるほどの切なさは、あの頃の自分と同じ。
あなたの前ではあの頃の自分でいたい。
情熱セツナ。