娘。的世界

自分は、辻希美さん、加護亜依さんの卒業が決まった時点で、娘。に対する情熱を殆どなくしてしまったと思うんです。


そりゃ、彼女たちを観ていれば楽しいですよ。
もう観ないなんて絶対言わない。
ただ、悲しいかな熱が足りない、いっこうに上がって来る気配がないんですよねえ。


ふ、でもね、笑えるんですけれど、
自分が追っていたものは枯れてしまったかもしれないんですけれど、
それを糧にして新しい芽吹きが起こっている気がするんですよ。


6期メンがいい感じに頭角を出して来ているなあって。


ミキティは別ですよ、あくまでも彼女の未来にはソロ復帰がある。
あのひとは、ただ今、娘。で修行中の身なのでありますから。


客観的に観てて面白いと思うんですよ、6期メンのかけひきがね。


依存とか、相手に合わせるとか、従うとか、そんなのは何も気にしていないように見えるし、
ただ自分が思った事を吐き出して、反応がよかったら喜んで、反応が悪かったら切り捨てて、
それでいて仲間の雰囲気が悪くならない。
いつもバラバラのくせに、大切な時にはちゃんと纏まってみせる。


理屈じゃなくて、感性とか、リズムとか、呼吸とか、気がついたら身体が動いてたの、みたいな。
だから言葉を交わすより手っ取り早く反応できるんだよね、きっと。


そんな関係って少し前の世代だったら考えられなかったから。


5期メンはその過渡期って感じなのかなあ。
感性で行動するひとと、思考して行動するひとが半分づついて、
だから、みんなどこかオトナシイ気がするのね。


今の娘。に胎動を感じるというか、
グループ全体の雰囲気が今風の女の子のそれになろうしている気がするんです。


モーニング娘。に、自然界の周期とか、循環みたいなものを感じます。
新しい何かが生まれて、成長して、次の世代のために必要なものを残しつつ消えていく。
名前はそのままで、実体だけがどんどん進化し続けるのです。


いまさらなのですが、彼女たちの世界は理解できないと否定してしまったらそれきりなのですね。
そう思考すると、モーニング娘。を今までと全く別の視点でとらえる事が出来そうな予感がします。