きらめき

余所見をしていても、亜弥さんの曲が流れれば振り向いてしまう。
街角のディスプレィにいつもと変わらない笑顔を見つければ、しばし佇んで眺めてしまう。


きっと自分は幸せそうな顔をしているのだろうな。
そんな事を思う。


遠かった映像の彼女がどんどん近づく。


彼女は微笑み、瞳を逸らしうつむく。
楽しそうに身体をターンさせ、そして振り返る。


そんな一片一片を、あふれ出る一瞬のきらめきを、
自分は取り込んで今日を生きている。


そんな気がするんだ。
自分は松浦亜弥と生きている。