君が想い出になる前に

昨日、ドラマの題名を書くときは軽率なるべからずと言及し、その翌日にまたドラマの話題を書いているおじさんです。
今度はちゃんと書きますよお。


正直このドラマの事を全然知りませんでした。
仕事から帰ってきてテレビの電源を入れたらたまたまやっていただけです。
何となく観ていて気がついたらのめり込んでいました。


主役は観月ありささんなんですが、わたしがのめり込んだのは椎名桔平さんの方でして。
過去を全く思い出せない役です。
奥さんの死をオマエのせいだと罵られても、ただ、”ごめんなさい。”としかいえない。
彼のどうしようもなく心許ない表情が悲しかった。


わたしは記憶喪失になった事がないのでわかりませんが、彼の心理状態って自分たちでも普通に味わった事のある感覚だと思えるのです。


人間が一番元気な時ってどういう時だと思いますか?
それは自分が自信をもって行動できる時です。
反対に全く何もわからない時です。(これは、居直るといって空元気なのですが)


じゃ、人間が一番元気のなくなる時ってどういう時だと思いますか?
とにかく行動しなければならないのに、自分のやっている事に自信が持てない時です。


仕事上で自分はきちんとやれていると思って行動していたのに上司に叱責され、上司の言い分が確かに正しかったとします。
それが何度も重なると自分のやっている事が本当に正しいのか自信が持てなくなってしまいます。
自分だけが取り残されたような気がして心許なく頼りなく感じ始めます。
そうなると何を言われてもあやまらなければならないような気がしてくるのです。


おそらく、記憶喪失ってそんな感覚なのではないのでしょうか。


このドラマを来週も観ようとかあえて思わないんですが、わたしの場合、椎名さんの出演する映画やドラマって昔から縁があるんですよ。
もしかしたら、最後まで観続けちゃうかもしれません。