可能性の道


   「松浦亜弥はいつアイドルをやめるんだろうって言っているひとが
    いるけど、彼女ってそうじゃないよねぇ。」


嫁さんが唐突に話し始めました。
偶然立ち寄ったサイトさんの書き込みを読んでそう思ったそうです。


   「彼女の基盤になっているアイドル像って、彼女の両親がイメージ
    したものを受け継いでいると思うの。」
   「だから、デビューした時にもうアイドルを振舞うことが出来たんだわ。」
   「振舞えること自体すごいんだけどね。」
   「今の世代、前の世代の両方にウケがいいのはそのせいじゃないの
    かな。」
   「デビュー当時にアイドルとしての基盤が出来ちゃっていた彼女が
    さらにアイドルを振舞う必要なんてないでしょ。」
   「彼女は変わりようがないと思う。」
   「だって、今の彼女が彼女自身だと思えるから。」
   「自分のやってみたい事にどんどん挑戦していく。」
   「アイドルを演じているんじゃなくて、彼女が引っ張っているんじゃ
    ないのかしら。」
   「彼女は自分というブランドを作り上げているんだと思う。」


いやはや恐れ入りました。
嫁さんの話にただ頷くだけでした。


考えてみれば、亜弥さんがデビューして「トロ恋」を歌う頃には、
ひとりでアイドルという死語を復活させた女の子と言われてましたし、
アイドルとアーティストの境界を限りなく近づけたのも彼女だと思います。


嫁さんに言いたい。
あなたは立派なあやヲタですよ。