甦生

「JECICA」　2004.3.3リリース
いよいよ、みちよさんが動き出します。

シャ乱Q　女性ロック・ボーカリスト・オーディション。
彼女は、このオーディションのグランプリ。
デビュー曲「GET」発売日の翌日に武道館ライブを成し遂げた女性。

思えば、これが、モーニング娘。の、そして松浦亜弥の起点でした。

彼女のアルバム「Teenage Dream」を聴いているんですが、かなり上手っすね。
（いきなり、間抜けな感想で申し訳ないです。）

彼女の発声って、ちょっと聴いた感じだと太い感じがするんです。
ロック歌手にありがちの低音推しの歌い方なのかなぁ。なんて思っていると、そのうち、
とんでもない間違いに気づかされる。

低音で漂っていた彼女の声が演奏にあわせて一気に膨れ上がる。
どこまでも、どこまでも、高みに向かって駆け上がっていくんですよ。
声域の幅が桁違いです。

それから、
彼女の声って声域関係なしに、氷のような冷たさ、ピンと張り詰めたものがあるんです。
澄み切った感じ。
清清しい感じ。
どう表現したらよいのかわからないんですが…。

これが彼女の魅力なんでしょうね。
まったく、凄い世界です。

彼女が関西弁で啖呵を切る楽曲があるんですが、迫力ありますね。
セリフが重いんですよ。

全然関係ないですが、
このセリフを一度、加護ちゃんにやってもらいたいなぁ。
などど思いつつ。

アルバムを聴いていたら、ちょうど、部屋にうちの娘が入ってきたので、彼女の楽曲を一緒に
聴いてもらったんですよ。
　　　我が娘「誰、このひと？」
　　　わたし「平家みちよだよ。」

娘の次のセリフにかなりハマリました。
　　　我が娘「あぁ、シャ乱Q のボーカルのおねえさんね。」

つんく♂さんの立場なし。
間違った情報でしたが、確かにこのアルバムは、はたけさんプロデュースとはいうものの、
シャ乱Q の全面協力で出来上がったアルバムですし。
「シャ乱Q Vocals by 平家みちよ」と呼んでもよいのでは。
（このアルバム、加藤紀子さんが作詞した楽曲も含まれているんですよね。）

以前、カラオケで、彼女の楽曲「プロポーズ」を歌った事がありました。
彼女の楽曲を歌うのは初めてでした。
この曲は歌詞がとても気に入っていたので選曲したのですが、歌ってみて驚きました。
わたしの声をマイクが拾ってくれないんですよ。
彼女の曲って耳にした感覚と、実際が全然違っていて、かなりキーをあげて歌わないと
ダメみたいなんです。
機械を調節してキーのレベルを下げればよいだけのことなのですが、どうにも悔しくて、
かなり歌い込んだ思い出があります。

彼女は、眼力（めぢから）のある方なので、近寄りがたい雰囲気があります。
あまり笑わない女性、微笑が似合う女性。
そんな印象があります。
でも、それは彼女の意思の強さの表われなのでしょう。

わたしは、平家みちよという歌手は知っていましたが、その人柄まではわかりませんでした。
　　　”気の強そうなおねいさんだなぁ…。”

という印象だけだったんです。

最近、みちよさんのサイト「JC's Web Site」の存在を知りました。
日記のページを拝見することで、彼女の
　　　日常や、
　　　やさしさや、
　　　悩みや、
　　　歌に対する心構えや、
たくさんの事を感じる事ができました。
（ヲタさんには言わずもがなの内容ですね。）

彼女は、ハローマゲドンの犠牲者のひとりでした。
でも、もしかしたら、彼女にとってハロプロ卒業はいい事だったかもしれない。
組織の思惑という呪縛が消えることで、「平家みちよ」から解き放たれることで、ありったけの
自分を表現できるようになったのですから。