内面から溢れる輝き

誰でも気力が充実している時期があったと思うんですよ。
輝いていた時期ってやつです。


あ、そうか。
過去形で書いちゃダメですね。
今がその状態ってひとも、まだその時期が来ていないひともいますから。


気力が充実してくると、それに伴って容姿や面立ちが変わったりする。
メタモルフォーゼってやつです。(生意気言ってみました。)


それが傍目でわかるひと、わからないひと。
それを自分で感じられるひと、気づかないひと。
いろいろです。


何かに打ち込んでいて、意識的に気力を充実させているひとは、自分でその時期を意識できますが
自分の成長の過程で自然と気力が充実して来ているひとは気づかない。


わたしの後輩に、かなり男っぽい女の子がいました。
本人曰く、お兄ちゃんの影響だそうで。


彼女はとても気さくで、誰からも愛される女の子でした。
全然、色気なんてなかった。
当然、みんなのイジラれ役だったし。


ある日、彼女が違って見えたんです。
何故か、とても美しく映ったんですよ。
わたしは、別に深く考えず、いつもの調子で感じたままを彼女に話しました。


   ”おまえ、今日綺麗だな。”


彼女は、一瞬固まり、その後溢れんばかりの笑みでこう言ったんです。


   ”わたし、お嫁にいくんです。”
   ”お見合いしちゃって。”
   ”いいひとっぽかったから。”
   ”でも、どうしてわかったんですか。”


かなり衝撃的でした。
彼女からそんなセリフが飛び出すなんて。


   ”お…そ、そうか。”
   ”よかったな、おめでとう。”


かなり、陳腐でした。
もう少し粋な言葉をかけてあげたかった。
彼女に恋愛感情はなかったけれど、何故か悔しかった。
モーニング娘。4th「いきまっしょい!」のなかの楽曲「男友達」の歌詞のようでした。
あの時、彼女が美しく見えたのは、やはり輝いていたのでしょうね。


モーニング娘。のメンバーを例に挙げてみます。


現在、それが一番顕著に現れているのは、辻希美さんではないでしょうか。
彼女は、僅かの間にカワイイから美しいに変貌しました。
同じ時期、ふくよかになってしまった加護さんは、辻さんとツートップであったがため、注目を集め
可哀想でした。


思うに、加護亜依さんは、辻さんよりも年下ですから、まだ変貌の時期ではないのでしょうね。
来年の彼女は、辻さんのようにカワイイから美しいに変貌を遂げているかもしれません。


あと、個人的には安倍なつみさんを挙げたいです。


モーニング娘。の中のなっちは、昔ながらのカワイイ女の子です。
でも、ソロの彼女は全くの別人といってもいい。
彼女がソロで歌う時、可愛さが影をひそめ美しさが溢れ始める。
少女からオトナの女性への変貌が一瞬にして行われるわけです。


彼女はそれを意識的にやっているとしか思えない。
ソロの時は、仲間への依存心がなくなるためだと思います。


わたしは、自分のその時期を感じることなく来てしまいました。
もしかしたら、友達の何人かは、わたしのそれに気づいてくれていたかもしれません。
意識的でも、無意識でも、内面から溢れる輝き(美しさ)は周りを魅了するものだと思いますから。