私のすごい方法

睡眠時間が殆どとれないという殺人的なプロジェクトから撤退することとなり
本当に久しぶりに気のあった仲間たちとカラオケに行きました。


ずっとカラオケに行きたかった。
カラオケ屋さんの曲表に目を通します。


おとめ、さくらの曲も歌っていなかった。
モーニング娘。は「Go Girl〜恋のヴィクトリー〜」のリリース日が載っていました。
(まだ、「シャボン玉」も歌ったことないのに…)
そういえば、なっちソロも、ZYXROMANSも…。
今回、自分に科した曲ノルマの数はすごい数でした。


時の流れというものは恐ろしいもので、近頃はPVに歌詞付きというカラオケがあるのですね。
早速、歌ってみることにしました。
「ドッキドキ!LOVEメール」をリクエストしました。
わたしがあやヲタになるきっかけとなった楽曲、新商品を試してみる時、わたしは必ずこの曲を選びます。


感動!
そして、感激!


自宅に小さなテレビしかないので大画面にアップで映し出されるあややスマイルと専用の音響装置は
圧巻、激萌えです。
あやヲタになって良かったと実感したヒトトキでした。


次に選んだのが、ごっちんの「愛のバカやろう」でした。
自分を笑いました。
後藤真希は苦手だと言いながら、結局、2曲目はこれだったんです。


凄い!
ごっちん最高!
何故、あの当時この映像に満足できなかったのか。
萌えではありません。
綺麗。少女の美しさがそこにありました。


3時間ほど堪能したあと、馴染みのスナックに場所を移しました。
こちらには他の客もいたため勝手放題はできません。
静かに雑談とお酒に徹します。
たまにカラオケもするのですが、さすがにハロプロ系の楽曲は気がひけます。


飲み屋さんというのは人生を吐露する場所なのでしょう。
自分が普段思っている事、うまくいかない憤り、そんなものをぶつけ合います。
ママさんも姉御肌のしっかりした方で、相手の悩みを真っ向から受け止め自分なりの
意見をしてくれます。


そのうち、行きがかり上だったのですが、わたしと連れ合いはBGM担当になってしまいました。
今までこんなに真剣にカラオケの選曲をした事はありません。
激マジに悩み相談をしている方々の気分を害する事のないようにバラード中心で新旧の楽曲を歌っていきます。
他の方々からたまに好評が頂けるため、カラオケをやめるにやめられない状態になっていました。
恐れていた事態に突入です。
さすがにネタ切れになりました。


仕方なしに場違いのハロプロの楽曲に手を出しました。
いつもの通りに歌ってはダメです。
いつもはムリをしてなるべく彼女たちに近い音で歌おうとしています。
彼女たちの歌声が自分で奏でられたら最高だからです。
しかしこの場でそれをしたらぶち壊しになってしまいます。


自分の音で歌おうと思いました。
女の子の歌だと感じさせないように自分なりの歌い方をしようと思いました。
何せ、聞き手は原曲を知らないような人たちばかりですから。


松浦亜弥の「THE LAST NIGHT」を歌いました。
先ほどカラオケ屋さんで歌ったばかりです。


不思議な感覚でした。
楽曲の背景や、リズムの取り方や、そんなものを全部自分の感性にまかせて歌います。
”薄皮一枚はさんだような歌い方”そんなものを自分なりにやってみました。
自分がいつも書き込みする”歌い上げる”という表現がやたらリアルに感じられました。


楽曲が後半に差し掛かるあたりからなんともいえない感覚に襲われました。
今にも泣き出しそうになるのをこらえながら最後まで歌いきりました。


達成感みたいなものが感じられた不思議なカラオケでした。
本気でひとに聴かせるためのカラオケ。
アーティストってみんなこんな気持ちを感じながら歌っているのかしらん。
そんな事を思いました。