かのじょ

meiqoo2003-10-29

晩秋というか、初冬というか。
わたしが住んでいるところも朝夕がみょうに寒い日が増えてきました。
陽も短くなってきたし。


吐く息が白かったり、霜柱を見つけたり。


   あぁ…冬がきたのだな。


少し感傷にひたったりして。
(本音はクソ寒くてムカついたりしているんですが)


   これだけ寒いんだから、
   そろそろ、彼女に逢えてもおかしくないよな…


いや、2、3日前から予感はあったんです。
そして、とうとう彼女を見つける事ができました。


毎年、彼女は冬の訪れを知らせに来てくれます。
一般的には”雪虫”と呼ばれます。
(わたしは、”しろっこ”と呼んでいますが)


この蟲は地方によって呼び名が違うみたいですね。


   北国  …  ユキムシ
   東京  …  オオワタ、シーラッコ
   大和  …  シロコババ
   伊勢  …  オナツコジョロ
   水戸  …  オユキコジョロ


彼女の本名は、「トドノネオオワタムシ」というそうです。
アブラムシの仲間だそうで。


大きさは1センチくらいで、身体に綿毛が生えているんです。
ふぅわり、舞うんですわ。


面白いんですよ、彼女たちは気候が暖かい間は松ノ木に住んでいて、気候が寒くなってくると住処を
変えるそうです。
ヤチダモという冬の間も元気に頑張っている植物がいるんですが、寒くなってくるとそこに引越しするんです。
卵を産まなきゃいけないし。


で、来年の春になると、また松ノ木に戻ってくる。
それの繰り返しみたいです。


わたしたちは、懸命に引越しをしている彼女たちを眺めて風流がっているわけですよ。
”蟲の心、人間知らず”ですね。


彼女たちの姿が見られるようになったという事は、いよいよ、わたしが住んでいるところも
”ふ・ゆ・が…は・じ・ま〜るぅ”です。
あややの「THE LAST NIGHT」調でお願いします)


北国の方々にとってみれば、今更な話だったかもしれませんね。
今日は本当の意味の”をかし”を書いてみました。