役得。

コラボ☆ラボの経験は亜弥さんを変えていくと思います。
何故なら、彼女が生まれる前に一世を風靡していたアーティストたちの音楽観(情熱とか、葛藤とか、苦悩とか)を肉声で感じることができるから。
彼女と同じ道を志す技術者(音楽家は芸術家であるとともに技術者であると思うのです)同士が音符という部品を組み合わせ一つの音楽を完成させるまでの過程を目の当たりにできるからです。
単純に考えるのなら、番組の華として亜弥さんは抜擢されたのでしょう。
でも、そうじゃない気がします。
誰でも好きな(得意な)ジャンルの音楽、嫌いな(苦手な)ジャンルの音楽を持っています。
一度も聴いた事のないジャンルの音楽もあるはずで、印象の良し悪しを理由に食わず嫌いを装っていたりします。
亜弥さんにだって当然それはあるでしょう。
ただ、そういった音楽の偏食は彼女の“どんなジャンルの曲であっても感性で補ってしまう才能”にとって悪影響なのですね。
今回の番組起用には様々なジャンルの音楽や音楽家同士の生きた作業に触れさせることによって彼女の内部に化学変化を起こさせる目的があるのではないのでしょうか。
本来、そういったものは個人が志して成していくものです。
誰かにお膳立てして貰えるものではないのですが、亜弥さんにはそういった“役得”で人脈を拡げていった過去があり、今回もそれであると考えています。
彼女の今まで(成長過程)を考えると決して買いかぶりじゃない気がするのですが、どうでしょうね。