バカみたい。(第23話)

あさみんの書いた小説、続きを読みました。(ここ参照)
主人公が歌う姿が初めてテレビで放送されました。
放送を観た知人たちから電話が入り始めます。
されど、待ち望んだ恋人からの電話はありませんでした。
心がわりが始まっていたからです。
彼は主人公への愛に自信が持てなくなっていたのです。
でも、もしかしたらそれは彼の方便なのかもしれません。
彼女の将来を思って自分から身を退こうとしているのかも。
もしそうだったなら、これは童話「泣いた赤鬼*1」のようですね。
彼は青鬼になろうとしているのかもしれません。

*1:赤鬼には人間と仲良くしたいという夢があります。親友の青鬼は「自分が先に行って人里で暴れているから君は後から来て自分を懲らしめたらいい、そうすれば人間は君を理解して受け入れてくれるだろう。」と赤鬼に芝居を持ちかけます。その芝居が功を奏して赤鬼の夢は叶えられるのですが、汚れ役の自分がいつまでも赤鬼の傍にいることで芝居が発覚する事を案じた青鬼は置手紙を残して彼のもとから姿を消すのです。浜田広介さん著作の童話です。