恋をすると鬼になる


「スマステ4」を観ました。
月イチゴロー」から少しだけ。


映画「阿修羅城の瞳」は、恋をすると鬼と化してしまう女性と、鬼退治を生業としている男性の切ない恋の物語です。


”恋をすると鬼になるってわからない。”
稲垣吾郎さんは、この映画をそう評価していました。


彼はひとに恋われる事はあっても、本気でひとに焦がれた事がまだないのでしょうね。
本気で恋をするとひとは鬼になれます。
でも、なっちゃダメだ、ダメだ、って必死に自分を抑えるんです。
こればっかりは一度経験してみないとわからない事ですけれどね。w


能には、ひとが鬼になる物語がいくつかあります。
鐡輪(かなわ)… 丑の刻参りの話です。
葵上(あおいのうえ)… 光源氏の正妻を襲う女の生霊の話です。
道成寺(どうじょうじ)… 山伏の嘘の結婚話を信じた娘が山伏に騙された怒りから蛇と化し鐘に隠れた山伏を鐘ごと焼き殺す話です。
黒塚(くろづか)… 病弱な姫のために「妊婦の肝」を求める乳母が誤って自分の娘を殺めてしまう話です。


この映画もそうですが、鬼と化してしまうのはいつも女性です。
それは、女性の思考が「子宮でものを考える」と例えられるからです。
感情に支配されると善悪の判断や道徳心より自分の関心事を優先させてしまうという本能があるからです、それを母性と言い換える事が出来ます。
男性にはそれがありません、生きるために常に物事を理屈で考えて行動します、それを父性と言い換える事が出来ます。
それ故に、男性は鬼になり難いのです。


近頃、だんだん立場が変わってきていますよね。
男性が感情で行動するようになり、女性が理屈で行動するようになりました。
でも、実際は何も変わっていないと思います。
女性は母性を貫くために強くなり、男性はそれに依存しているだけなのです。