誰よりも強くなれ
「エースをねらえ!」のスペシャルを観ました。
上戸彩さんが演じる岡ひろみです。
今回の話は宗像コーチの逝った後の話でした。
ソニンさんと同じように、ひろみにもレベルⅡがあるのですよ。
自分の事も、
闘っている相手の事も、
勝ちたいという気持ちさえも感じなくなった時、
身体から無駄な力が抜け、集中力が上昇し、無意識のうちに自分の運動機能を制御し始める。
奇跡が始まるのです。
最初にそれが発現したのがお蝶夫人と闘って勝った時でしたね。
ひろみのレベルⅡを視覚的に表現する事なんてムリだと思っていました。
それをやってくれましたよ、感心しました。
彼女の視野を全て乳白色に塗ってしまいボールだけを鮮明に映す。
それで彼女の無我の境地と抜群の集中力を表現したのです。
彩さんは名女優だと思いますよ、天才かもしれない。
原作の岡ひろみになろうとし、
岡ひろみになりきり、
そして、岡ひろみを超えてしまった。
今回、彩さんが演じていたひろみは彼女によって新しく人格を与えられた別物だと感じました。
彼女の演技に引き込まれて、自分の中から上戸彩という意識が消えていました。
演じるという事に限定すれば、亜弥さんはまだまだですね。
「愛情イッポン!」で亜弥さんは夏八木巴を演じました。
あの時はずっと松浦亜弥が演じる巴たんという意識がなくなりませんでしたから。
「天は二物を与えず」のことわざ通りですね。
そういえば、「エースをねらえ!」はスポ根ものだったのだなあ。
スポ根を前面に出すドラマと、それを意識させないドラマ。
松浦亜弥と、上戸彩。
何か示唆するところがありそうで不思議な気持ちになりました。