やさしい暗闇

今週も「仔犬のワルツ」を観ました。


彼女が表情を和ませるのは愛犬の前だけのように思われます。
本当に心を開くことの出来る相手は彼だけなのでしょう。


葉音は心根のやさしい女の子なのでしょうか。


彼女の無表情は綺麗だと思います。
ただ、それは彼女が黙っている時だけです。
葉音が何かを語る時、おじさんは怖くなってしまうのです。
綺麗だった表情が無機質なものに変貌してしまう。
もうひとりの葉音が話しているような錯覚をします。


愛を語っている時も、ライバルを励ましているコトバも
胸に刺さるのです。
感動して泣きたくなるとか、切なくなるとか、
愛しくなるとか、どれとも違うと思います。


おじさんは、この物語の犯人が葉音だったとしても驚きません。
彼女は周囲の人間を巧妙に誘導しながら目的を達成していくのです。


オープニングにマリオネットが出てきます。
出てくる人形は2体だけです。
まるで、その他の人形はいらないといわんばかりに…。


なっちが怖いのです。
こんなふうに感じているのはわたしだけでしょうね。


葉音が犯人という発想は突飛です。
でも、有り得ない結末じゃない。
だって、葉音の過去は何も語られていないのですから。


あ、それから、睡眠薬を飲んで寝てたヤツ。
モニターから箱の中はチェックされていたから、
寝ていた事バレバレのハズですよね。
試験中寝てるって事は失格にしていいんじゃない。
と思うんだけれど。