貴公子

わたしがソニンさんやあややを追うように、嫁さんにも推しの対象が
存在する。
及川光博さん、ミッチーである。


彼は以前、なにがし星の王子だと自称していた時期もあり、一風変わった
キャラクターの持ち主である。


彼のモノマネをして嫁さんの反応を楽しんだりしているのだが、
自分的に及川光博という個性は可である。
(いや、気に入っているといってもいい)


彼には様々な顔がある。
彼の個性は要求されたキャラクターによって全く色を変えられる。
天才。
あややの男性版だと思っている。


わたしは男性ヴォーカルの楽曲を聴かない。
若い頃から女性ヴォーカルの楽曲にしか触手が働かないせいだ。
それでもたまに衝動的にレンタルしてくる時がある。
されど、やっぱり知っている曲しか耳に残らず勿体無いと後悔する。
聴いているのが苦痛になってくる。


ある日、嫁さんが彼の楽曲を聴いていた。
アルバムのタイトルも知らないのだが、これが結構耳障りがいい。
男性ヴォーカルを嫌うわたしには珍しいことだった。


彼の楽曲に少し興味がわき始めてちゃんと聴いてみることにした。


面白い事に気づく。
彼のアルバムにはジャンルが存在しないのだ。
ポップスあり、演歌あり、及川光博の個性をそのまま詰め込んだような
アルバムなのである。


さらに面白い事に気づく。
この手法は、つんく♂さんの手法に似ている。
モーニング娘。を通じて繰り広げられる彼特有の”ロック”の世界だ。


わたしが彼の楽曲に苦痛を感じなかった理由はおそらくそこにあるのだと
思われる。


あややに惹かれる旦那と、貴公子に惹かれる嫁さん。
似たもの同士である。(ノロケかよ!)