卒業

モーニング娘。を卒業するという事について考えてみる。


   楽しいことも、
   苦しいことも、
   泣きたくなるような時も、
   仲間たちと分かち合ってきた。


   これからは、
   全部ひとりで受け止めていかなければならない。


はたして、
卒業の意味ってそれだけなのだろうか。


自分だけのために生み出された楽曲を歌い、
ミュージカルに出演する。


それだけのための卒業なのだろうか。


モーニング娘。からの卒業というのは、
モーニング娘。らしさからの卒業という意味合いが
あっていいと思える。


いや、そうでなければいけない。


今までとかわらない曲風で、
個性もそのままにやっていくのであれば、
卒業などする必要はないのだ。


つんく♂さんからひとり立ちのお許しが出たから卒業する。
ただ流れに乗っかるだけ。
卒業は、そんな軽い気持ちで出来ることではないと思う。


自分の将来を展望すれば、不安感があって当然だろう。


歴代のメンバーのなかに、つんく♂さんから卒業を示唆されて、
モーニング娘。に残ることを望んだものはいなかったのだろうか。


   ひとりでやっていく。
   何が起こっても後悔しない。


石黒彩さんのような、
市井紗耶香さんのような、
固い決心(たとえ独り善がりでも)が必要なのだと思う。


モーニング娘。とは全く違った楽曲を歌い、
今まで見せることのなかった新しい一面(個性)をのぞかせる。


   こいつ、こんなにスゴイ女の子だったんだ…。


背筋が寒くなるほど感動してみたいと感じる。
卒業とはそういうものであってほしいと思う。